ファクトリーガールズ

柚希礼音出演ミュージカル「FACTORY GIRLS」キャストはアミューズだらけ?

2019年8月17日

 

2019年9月より東京公演が始まるミュージカル『FACTORY GIRLS ~私が描く物語~』

キャストはミュージカル界を支えるパワフルな女傑たち!というかパワフルなアミューズ事務所の女優たち!

そう、プリンシパルキャスト5名中4名がアミューズ所属という、アミューズ制作によるアミューズ女優出演作品なのです。

 

本記事ではプリンシパルキャストを紹介します。チケットや劇場情報もあるよ。

 

ミュージカル『FACTORY GIRLS 私が描く物語~』とは?

東京公演は9/25~10/9まで!@赤坂ACTシアター

 

<CAST>

■プリンシパル

サラ・バグリー役:柚希礼音
ハリエット・ファーリー役:ソニン

実咲凜音 清水くるみ
石田ニコル 原田優一
平野 良 猪塚健太
青野紗穂 谷口ゆうな
能條愛未 戸井勝海 剣幸

■アンサンブル

島 ゆいか  安福 毅
当銀大輔  丸山泰右
大音智海  上條 駿
矢内康洋  酒井翔子
田口恵那   Sarry
杉山真梨佳 コリ伽路
井上花菜

 

<Creative Team>

音楽/詞:クレイトン・アイロンズ&ショーン・マホニー
日本版脚本/演出:板垣恭一

 

新進気鋭の新作ロックミュージカル!

冒頭の動画で流れている作中の楽曲の通り、かなりロック調のパンキッシュなテイスト。

1971年に「ロック・オペラ」と題された『ジーザス・クライスト・スーパースター』が大ヒットし、ロックテイスト風のミュージカルが流行りだします。

『RENT』『ロックオペラ モーツァルト』なんかもロックミュージカルに分類されます。

 

ロックミュージカルで有名な劇団☆新感線は2004年の『SIROH』がオリジナル・ロック・ミュージカルの初作品。

そこからシェイクスピアのマクベスをヘヴィメタル風に大胆アレンジした『メタルマクベス』なんかも超有名に。

日本はロック・ミュージカルとの相性がかなりいいんだと思います。昔ながらの荘厳なオーケストラによるクラシカルなミュージカル作品がやっぱり落ち着くって人も多いですけどね。

 

そんな中で新作ロック・ミュージカルとして今作の『FACTORY GIRLS』が誕生!

音楽はクレイトン・アイロンズ&ショーン・マホニー。ブロードウェイの新進気鋭の作家作曲コンビだそう。「新進気鋭」ってある意味実績がほとんどないってことなんじゃ・・・

ミュージカル界のコンビといえばやはりクンツェ&リーヴァイを第一に想像しますが、今後力を付けていくコンビになるんでしょうかね。

日本版の演出・脚本担当はお馴染みの板垣恭一さん。

 

余談ですが、”ファクトリーガールズ”と聞くとミュージカルファンはどうしても『レ・ミゼラブル』のファンテーヌの同僚たちを想像しますよね。

 

ストーリー

19 世紀半ばのアメリカ・ローウェル。そこは多くの人々の夢と野望が渦巻く街だった。
産業革命により大規模な紡績工場が誕生し、ローウェルには多くの先進的な女性達が集まり、ファクトリー・ガールズとして働いていた。ガールズたちの寄稿集「ローウェル・オファリング」は自由を夢見る女性たちにとって憧れであった。
サラ・バグリーもそんな一人。彼女は貧しい家族を助ける為、そして自らの自由を得る為に故郷を旅立ってローウェルにやってくる。

しかし、ローウェルの工場で彼女が目にしたものは、轟音をあげる織機、理不尽な抑圧、そして機械のように働くガールズ。
衝撃を受けるサラだったが、ラーコム夫人の管理する寮で、心優しいアビゲイルやラーコム夫人の娘ルーシーを始めとする仲間たちに出会い、人生を謳歌するマーシャの華やかな生き方などにも刺激を受ける。
そして中でも「ローウェル・オファリング」編集者として女工たちの憧れの存在であったハリエット・ファーリーとの出会いによって、彼女は文章を書くことに新たな自分を発見し、ハリエットもまたサラの文才を認め、二人はいつしか深い友情で結ばれていく。

しかし、工場のオーナーであるアボットは、競合の出現によって業績の落ちてきた自分の工場を立て直すべく、労働時間の延長を図る。それは、ガールズたちにとっては生命に関わる労働環境の悪化を意味するものだった。

ファクトリー・ガールズ達が動揺に包まれるなか、新しい労働新聞「ボイス・オブ・インダストリー」のライターのシェイマスとの出会いによって、自分の文章を武器に労働争議へと身を投じる事を決意するサラ。
一方で、「ローウェル・オファリング」の発行人であるマサチューセッツ州議会議員のスクーラーと甥のベンジャミンは、ハリエットを編集長に抜擢し、ローウェルの工場の投資家集めのためのシンボルにする。幼い時に両親を亡くしてからの居場所である工場と仲間を彼女のやり方で守ろうと奔走するハリエット。
いつしか2人の生き方はすれ違い、ローウェルをゆるがす事態に発展する中で、悲劇が起こる。

様々な思惑が渦巻く中、自分の信念に生きようとするサラとハリエット、そしてファクトリー・ガールズたちが闘いの末に辿り着く未来とは…

公式サイトより引用)

 



 

柚希礼音(サラ・バグリー役)

 

主な出演作品

『ビリー・エリオット』ウィルキンソン先生
『マタ・ハリ』マタ・ハリ ★

★:主演作品

 

柚希礼音さんは2015年まで宝塚歌劇団に所属しており、男役トップスターとして活躍。退団後はアミューズ所属となり、ミュージカルやコンサートに積極的に出演されています。

かなりハスキーでセクシーな歌声で、172cmの長身を活かしたダイナミックなダンスが人気でした。とくに宝塚時代の『スカーレット・ピンパーネル』のショーブラン役はかなりのハマり役。

 

しかし、退団からこれまで数々の作品で主演を張ってきましたが、いまいち作品に恵まれない印象があります・・・

例えば『マタ・ハリ』は韓国で爆発的な人気を博したミュージカルとして上演当時かなり話題になりましたが、ふたを開けてみれば風変わりな演出と迫真すぎるシーンの連続。

筆者含め、ポカーンとしてしまった観客多数の作品でした。

退団後の代表作と呼ばれるような作品に早く巡り合えるといいなぁと勝手ながら思っている役者です。

 

今作の『FACTORY GIRLS ~私が描く物語~』では、主演のサラ・バグリー役。実在の人物です。

実在のサラ・バグリー

 

輪郭とか顔のパーツの位置が似ているような気がしなくもない・・・?

正義感と知性を持った先進的な女性で、武力ではなくペン、つまり執筆活動によって働く女性たちの労働環境向上のために戦った女性です。

 

 

今回相方のソニンちゃんとの身長差が可愛い。

 

ソニン(ハリエット・ファーリー役)

 

主な出演作品

『マリー・アントワネット』マルグリッド役
『キンキーブーツ』ローレン役
『モーツァルト!』コンスタンツェ役

 

ソニンさんといえば長らく歌手やアイドルなどのタレントとして活動していましたが、ここ数年はもっぱらミュージカルに出演。

柚希礼音さんと同じくアミューズ所属です。

「タレントのソニン」ではなく「日本を代表するミュージカル女優のソニン」として認知している人も増えてきたのでは?というほどの超実力派。

30代の女優の中では歌唱力は群を抜いていると思います。ソニンより歌うまい女優いる??

 

主演作品こそ少ないものの、最近話題になる人気ミュージカルにはソニン率かなり高し!

もちろんご本人の実力ゆえの経歴ですが、作品との運と相性にも恵まれてるよなぁ~と思います。ハマり役がかなり多い。豪運女優!

『1789 -バスティーユの恋人たち-』や『マリー・アントワネット』では女性の権利や強さを訴える役どころでしたが、今回は真逆の保守派の役。

インタビューでも今までもあまり演じてこなかった「静の役」とお話していました。ソニンちゃんが静?うーん、想像できない(笑

 

ところで中川晃教さんが「韓国の方はものすごく良い声帯を持っている」とよく言っていますが、ソニンさんを見ているとなんだか本当にそんな感じがする。

日本にも歌の上手い女優はたくさんいるけれど、声帯そのものの種類が違うように聞こえるんですよね。

 

ところでソニンちゃんが7年ぶりに出演しているテレビドラマ「ボイス 110緊急指令室」で虐待を疑われる母親の役をやっているんですけど、ソニン怖すぎると話題になってますよね。(ホントにめっちゃ怖い)

 

実咲凜音(アビゲイル役)

 

主な出演作品

『屋根の上のヴァイオリン弾き』
『ライムライト』

 

宝塚トップスター自体には『エリザベート』の主演エリザベート皇后役に抜擢。

愛称は「みりおん」

歌も上手い、ルックスも綺麗、芝居も上手。めちゃくちゃバランス良い役者さん。しかし、言い方によっては綺麗に纏まり過ぎてるかなぁという印象も少しだけあります。

 

2017年に宝塚歌劇団を退団してから、ビックタイトルの作品には出演されていません。今はまさに宝塚の娘役からどんなミュージカルでも活躍できるミュージカル女優へと変貌を遂げている最中であるはず。

実咲さんが今回”ロックミュージカル”と銘打った作品に参加するということで、これまでにない彼女の姿を観れるかもと期待しています。

 

今作においては柚希さん演じるサラを支えるアビゲイルという心優しい女性の役です。

凛とした心優しい女性役が多いので、個人的にはとんでもない悪女の役とかも観てみたいんですけどね。

お話している実咲さんはこちら。宝塚にそんなに詳しくない筆者でも「清く正しく美しく」を体現したような女優さんだな~といつも思います。

 

清水くるみ(ルーシー・ラーコム役)

主な出演作品

『ロミオ&ジュリエット』ジュリエット役
『サムシング・ロッテン!』ポーシャ役

 

25歳の若手女優。テレビや映画が中心ですが最近は舞台にもちょこちょこ出演されています。

デビューは2007年の「アミューズ30周年全国オーディション」がきっかけで、応募者65,368人の中からグランプリに選ばれています(すごい)

柚希礼音さん、ソニンさんに続きまたしてもアミューズ所属です。アミューズガールズにタイトル変えたほうがいいんじゃないでしょうか。

清水さんのことは『サムシング・ロッテン!』で観たことある人も多いかと思います。

 

石田ニコル(マーシャ役)

 

主な出演作品

『RENT』ミミ・マルケス役

 

普段はモデルやテレビタレントとして活躍されています。ミュージカルへの出演は2012年の『RENT』以降、2度目の出演。

やっぱりアミューズ所属です。うがった見方をすると、近年アミューズはミュージカルでも活躍できる女優の育成に相当な力を入れています。

今作の『FACTORY GIRLS』だけでなく、『怪人と探偵』『ロカビリー☆ジャック』など日本初演の新作ミュージカルの制作に力を入れています。

他にもブロードウェイミュージカルである『キンキーブーツ』の日本公演に出資したりと、とにかく最近ミュージカル推しが強い。

おそらく石田ニコルさんのような若手タレントが今回ミュージカルに出演することになったのは、アミューズ制作作品で主演をはれる女優の育成計画の一貫なのだと思われます。

 

石田ニコルさんは今作への意気込みをこのように語っています。

舞台を観るのは好きだ。去年末、ある観劇中に「自分だったらどう演じるだろう」「私も歌ってみたい」と考えている自分に気づいた。「たぶん私、ミュージカルに出たいんだ、と自覚した頃、出演の話をいただきました。良いタイミングが重なった」。しかも共演者は、憧れの柚希礼音、『RENT』で共演したソニン、友人の清水くるみなど、願ってもないメンバーだ。「舞台に立っている回数が圧倒的に少ないので、すごい方達の中で私にしかできない役をどうするか……まずは喉を大事にして舞台に臨みたいです」

チケットぴあインタビューより)

 

今作のヘアメイクだとあまりわからなかったのですが、普段は超かっこいいモデルさん。



 

チケット情報:意外と余裕あり?

チケットの一般発売はすでに開始していますが、意外と余裕があるようです。やっぱりメイン出演者に男性キャストが少ないとあまり売れないのかな・・・なんて思ってしまいました。

まだ座席選択の余裕があるので、気になっている人はぜひ買ってみては?

 

東京公演

公演日時・チケット情報

公演日時

2019年9月25日(水)~10月9日(水)

チケット料金

S席12,500円
A席10,000円
B席8,500円

チケット販売はコチラ

 

劇場:TBS赤坂ACTシアター

【住所】
〒107-8006 東京都港区赤坂5-3-2 赤坂サカス内

【アクセス】
東京メトロ 千代田線 赤坂駅 3b出口から徒歩1分
東京メトロ 銀座線・丸の内線 赤坂見附駅 10番出口より徒歩8分
東京メトロ 銀座線・南北線 溜池山王駅 7番・10番出口より徒歩7分

 

大阪公演

公演日時・チケット情報

公演日時

2019年10月25日(金)~10月27日(日)

チケット料金

S席12,500円
A席10,000円
B席8,500円

チケット販売はコチラ

 

劇場:梅田芸術劇場メインホール

【住所】
〒530-0013 大阪府大阪市北区茶屋町19-1

【アクセス】
阪急電車 梅田駅 茶屋町口より徒歩3分
JR線 大阪駅 御堂筋北口より徒歩8分
地下鉄 御堂筋線 梅田駅 1号出口より徒歩5分
御堂筋線 中津駅 4号出口より徒歩5分
谷町線 東梅田駅 1号出口より徒歩7分
四ツ橋線 西梅田駅 3号出口より徒歩11分
阪神電車 梅田駅 東出口より徒歩10分

 

おわりに

 

筆者的には結構面白そうだなあと楽しみにしている新作ミュージカルなのですが、前述したとおり現時点ではチケットはあまり売れていないみたいです。

新作ですから良い意味でも悪い意味でも前評判がない。キャストの熱心なファン以外は「初日が明けてから評判が良ければ行こうかな?」くらいの人が多いのかもしれません。

 

まあ、ミュージカルファンは王家が関連する豪華な歴史作品とか、霊とも神とも言えないようなスピリチュアルな人物が登場する作品が好きなので

ちょっと地味なイメージを抱かせる「工場」がタイトルになっている本作は、直感的に見たい!とは思われないのかもしれないですよね。

初日が明けたら観劇レポをあげようかなと思います。アミューズガールズ楽しみですね。

 

ところでなんて略せばいいんでしょうか?ファクガ?

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