シャボン玉とんだ宇宙までとんだ

『シャボン玉とんだ宇宙までとんだ』キャストが豪華すぎて目玉がとんだ

2019年7月1日

 

 

2020年1月シアタークリエにて上演予定のミュージカル

『シャボン玉とんだ宇宙までとんだ』

本日全キャスト発表がされました。まず率直な感想。

 

キャスト豪華すぎる。これはチケットとれない。

 

役者の出演スケジュールをチェックしていて「あれ?なんか1月空いてる人おおくない?」と思ってたらこういうことか。

いったん、キャストとストーリーをチェックして気持ちを落ち着かせよう。



 

公演情報

 

2020年1月7日(火)~2月2日(金)
東京都 シアタークリエ

原作:筒井広志「アルファ・ケンタウリからの客」
演出:小林香
出演:井上芳雄、咲妃みゆ
畠中洋吉野圭吾濱田めぐみ、上原理生、仙名彩世、内藤大希、北川理恵、大月さゆ、川口大地、横田剛基松田未莉亜、早川一矢、松野乃知、相川忍、井上一馬、藤咲みどり、照井裕隆、福井昌一、土屋裕子

 

1988年初演の音楽座ミュージカル旗揚げ作品。

音楽座って何?っっていう人向けに説明すると、劇団四季や宝塚歌劇団のようなミュージカル劇団のひとつです。

赤字で記載したキャストはもともと音楽座に所属していた役者です。

 

そして、出演者のひとりである福井晶一さんは出身地である北海道でこの舞台を観て「ミュージカルの道に進もう!」と役者を目指した作品。

この作品がなければ福井バルジャンは見れなかったかもしれない。そう考えるとめっちゃありがたい。

 

ストーリー

三浦悠介は純朴でシャイな青年。アルバイト先の喫茶店「ケンタウルス」の気のいいマスター夫妻を、いつもやきもきさせている。そんな悠介が目指している夢は、作曲家として生きること。
ある日、マスター夫妻の仲立ちでデートに出かけた悠介は、遊園地の「迷路」で折口佳代と出会った。
身寄りもなく、スリの元締めに孤児院から引き取られて育てられた佳代だったが、本当は素直な心の持ち主。
そんな二人の出会いに幸福の女神が微笑んだかのように、悠介にチャンスが訪れる。
恩師の推薦で作曲家としてのデビューが決まり、書きためていた交響曲がニューヨークで行われる国際コンクールに出品されることになった。
「いつの日か夢はかなう」-悠介の言葉は、佳代に忘れかけていた夢を思い出させる。しかし彼女には、自分自身も知らない重大な秘密があった。

(公式サイトより引用)

 

実は日本オリジナルミュージカル

この作品は実は日本オリジナルミュージカル。

東宝で上演されるような人気作品は90%以上が外国産のミュージカルであるといってもよいほど。

例えば『モーツァルト!』や『エリザベート』に代表される、ヨーロッパの歴史を背景としたウィーン産ミュージカルなんて特に日本で人気がある。

日本のオリジナルミュージカルもあるっちゃあるんだけど、正直なところ比較的小さな劇場での上演だったり、超人気キャストとまではいえないキャストが中心のイメージがあるんだよね。

『レディ・ベス』や『王家の紋章』のような例外もあるけど、これはシルヴェスター&クンツェの黄金コンビで手がけられているので、純粋の日本オリジナルとはちょっと言いづらい。

もちろん『刀剣乱舞』や『テニスの王子様』のようなアニメや漫画、スマホアプリが原作の演目も日本オリジナルミュージカルに分類されるっちゃされるけど、これはもはや「2.5次元系」という部類。

なので、それらを除く日本オリジナルミュージカルというと、かな~り絞られてきます。

そんなこともあって、日本オリジナルミュージカルというと、「あぁあれだよね」とピンと来る作品が浮かぶ人って一般の人ならほとんどいないだろうし、ミュージカルファンでもあまり多くはないと思う。



 

キャストが豪華すぎる件

そんなこんなで、日本オリジナルミュージカルって良作はあるものの、あまり脚光を浴びないジャンルでした。

が、今回あまりにも豪華すぎるキャストで上演されます。

発表された全21人のキャストの半分は主演級だよ。もう目が足りないじゃん。舞台のどこ見ていいかわかんないよ。

ショートケーキの側面中にびっしり苺がしきつめられてるみたいな状態だよ。

シアタークリエってかなりこじんまりとした会場かつ上演期間も1ヶ月もないので、チケット戦争勃発の予感しかしない。

これはキャスト発表ではなく、開戦通告なのかもしれない。

 

日本オリジナル作品の進展を望めるか

ここまで豪華キャストだと、

 

ヨシオくん見たいのに~!こんな豪華キャストじゃチケットとれないよ!ぷんぷん。

 

という人もいるかもしれませんが、キャストきっかけとはいえここまで注目されれば

 

日本オリジナルミュージカルって結構いいじゃん!

 

という人も増えるかもしれないし、業界のお偉いさん方が「日本オリジナルミュージカルでも観客は入るんだ」と思ってくれれば、今以上にオリジナル作品がつくられるかもしれない。

ミュージカルって日本ではあまり一般への普及は遅れているものの、一部には異常なほど人気と熱気があるジャンルだと思います。

ミュージカル自体の人気はあるのにオリジナル作品はあまり人気がないってちょっと悲しい。

この作品が燃料となって、いつかは日本オリジナルミュージカルが海外で上演されるくらいになることを、いちミュージカルファンとして期待せざるをえない!

 

最後にこれだけは言いたい。

 

シアタークリエは小さすぎるよ!!!(涙)

 

 

実は音源化されています。日本オリジナルミュージカルの音源化はかなり貴重!

 

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