2020年3月に上演が決定されているミュージカル
『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』
今回は2020年の公演情報はもちろん、原作や過去の上演歴史もまとめていきます。
*公演概要*
時期:2020年3月
劇場:シアタークリエ(東京)
脚本・歌詞:ハワード・アシュマン
音楽:アラン・メンケン
演出:上田一豪
*キャスト*
シーモア:鈴木拡樹 / 三浦宏規
オードリー:妃海風 / 井上小百合(乃木坂46)
オリン:石井一孝
まりゑ、清水彩花、塚本直
シーモア役とオードリー役はどちらもダブルキャスト。かつ、今をときめく若手俳優で固められています。
鈴木拡樹 さんは2.5次元ミュージカルを中心に活躍する若手俳優。舞台作品は『刀剣乱舞』や『幽☆遊☆白書』にも出演の売れっ子。
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2019年新年あけましておめでとうございます
今年も皆さまにとってよい一年になりますように鈴木拡樹
★☆★☆★☆★☆★☆★ pic.twitter.com/UTNweDIYZH— 鈴木拡樹 (@hiroki_0604) 2018年12月31日
三浦宏規さんは2019年の『レ・ミゼラブル』のマリウス役を射止め、グランドミュージカル界にも進出中。バレエで鍛えた優雅な佇まいと伸びしろを感じる歌唱。
ミュージカル
「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」シーモア役で出演します。
皆様
よろしくお願い致します!! pic.twitter.com/bk7O0HbP65— 三浦宏規 (@hirokimiura0324) 2019年4月15日
オードリー役は妃海風 / 井上小百合のダブルキャスト。
妃海風 (ひなみ ふう)さんは夢咲ねねさんの後任として宝塚歌劇団星組娘役トップの経歴を持つ実力派。トップ時代は『ガイズ&ドールズ』などに出演。
【出演情報✨】
日比谷シアタークリエ 2020年3月公演💞
ミュージカル「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」への出演が決定致しました😊 pic.twitter.com/11XZvhHLX9— 妃海風オフィシャルFC (@fuhinami_fc) 2019年4月15日
井上小百合さんは乃木坂46所属で、メインの活動はアイドル業ですがミュージカルにも進出中。最近では『美少女戦士セーラームーン』に主役月野うさぎ役で出演。
乃木坂といえば生田無双と呼ばれるほどミュージカルの主役をかっさらいまくる生田絵梨花さんが有名ですが、生田に続け追い越せになるのでしょうか。
そして、オリン役には超ベテラン石井一孝さん。
『レ・ミゼラブル』や『ミス・サイゴン』など重厚な作品はもちろん、コメディからサスペンス、革命闘士から死神まで幅広くこなす声量怪物である。
#ロミジュリ列伝 094 #エスカラス という本名なので冗談で #ドSのカラス ですと名乗っていたら、本当に #ドSの歯医者 をやることになりました。 #快感(あほ)。
#陣内孝則 さん #新納慎也 くん #岡幸二郎 くんもやっていた #オリン役、来年3月お楽しみに!#リトルショップオブホラーズ #石井一孝 pic.twitter.com/rOBGItCkSC
— 石井一孝&STAFF (@Ishii_Kazutaka) 2019年4月15日
あらすじ
舞台はニューヨークのダウンタウン、スキッド・ロウ。
花屋の店員シーモア(鈴木拡樹 / 三浦宏規)は心優しいが冴えない青年。同僚のオードリー(妃海風 / 井上小百合)に淡い恋心を抱いていた。
ある日、シーモアは宇宙からやってきた奇妙な植物と巡り会う。その植物のことを思いを寄せるオードリーからとって、「オードリーⅡ」と名づけた。
オードリーⅡのおかげもあって店は大評判。しかし、オードリーⅡは人の生き血で育つ食人植物だったのだ・・・
文章だけだとホラーテイスト満載ですが、中身はB級感あふれるコメディ寄りホラーです。簡単にまとめると、奇妙な食人生物に翻弄される花屋のドタバタを描いた作品。
原作と作品の歴史
原作となるのは1960年公開の同タイトル『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』の映画です。しかし日本では未公開。
“B級映画の帝王”と呼ばれたロジャー・コーマン監督が2日間で撮りあげたホラーコメディ作品。
1982年に脚本・作詞:ハワード・アッシュマン、作曲:アラン・メンケンによってミュージカル化されました。
このミュージカルのヒットを受けて1986年にフランク・オズ監督でハリウッドで映画がリメイクされています。
ざっくり年表
1960年:原作映画
1982年:ミュージカル化(音楽はアラン・メンケン)
1984年:日本初演@博品館劇場
1986年:1982年のミュージカル版がハリウッド映画化(監督はフランク・オズ)
映画→ミュージカル化→ミュージカル版をハリウッド映画化、というなかなか奇妙な進化を遂げた作品なのです。
なんと無名時代のアラン・メンケン作品
作曲:アラン・メンケンと聞くと「え!?あのアラン・メンケン!?音楽にお金かけてるな~」と思うかもしれません。
が、1982年のミュージカル『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』時代のメンケンはまだディズニー音楽の巨匠として世に知れ渡る前なのです。
1982年初演時には130人ほどしか入らない小劇場で上演されました。
しかし、口コミが口コミを呼び、徐々に公演規模が大きくなり、最終的には5年間のロングラン上演・当時オフブロードウェイ作品最高興行収入記録と、世界的に大成功したのです。
低予算にも関わらず規格外の大成功をおさめ、アラン・メンケンの名が広がることとなります。
その後、ミュージカル『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』の大成功がきっかけとなり、ディズニー映画『リトル・マーメイド』(1989年)の音楽を担当することになります。
そしてさらに『美女と野獣』(1991年)、『アラジン』(1992年)、『ポカホンタス』(1995年)など数々のディズニー映画の音楽を手がけ、その名は世界中で知らない人がいないほど有名となったのです。
映画音楽のイメージのあるアラン・メンケン、実は出世作はミュージカル作品だったって結構意外じゃないですか?
そして、ミュージカルの大ヒットを経て、1986年にハリウッドリメイクされます。監督はフランク・オズ氏。
フランク・オズが『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』の次作としてメガホンと取った作品が、なんと1988年公開映画『ペテン師と詐欺師』。
ペテン師と詐欺師のミュージカル版は石丸幹二・山田孝之ダブル主演で2019年9月に上演したばかりなので、最近密かなフランク・オズブーム来てますね。
2019年9月公演ミュージカル『ペテン師と詐欺師』については公演情報まとめと、福田監督についての記事も書いていますので、よければぜひ。
日本での上演歴
マイナー作品といいつつ、意外と定期的に上演されています。初演は1984年。
1984年
シーモア:真田広之
オードリー:桜田淳子
オリン:陣内孝則
1995年
シーモア:岸田智史
オードリー:日向薫
オリン:今村ねずみ
1999年
シーモア:西川貴教
オードリー:風花舞
オリン:関仁史、谷原章介
2001年
シーモア:貴水博之
オードリー:久宝留理子
オリン:岡幸二郎
2005年
シーモア:山本耕史
オードリー:上原多香子
オリン:越中睦
この公演は振り付けがKABA.ちゃんでした。
2010年
シーモア:DAIGO
オードリー:安倍なつみ
オリン:新納慎也
DAIGOさんの初ミュージカル出演だったそうです。
2012年
シーモア:相葉裕樹
オードリー:フランク莉奈
オリン:新納慎也
(2010年公演の写真が使い回されている・・・)
予習にぴったりの映画版はコチラ
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