ブロードウェイ発!『ペテン師と詐欺師』
2005年にブロードウェイで上演され、トニー賞10部門11ノミネート、主演男優賞に輝いた名作コメディミュージカル『ペテン師と詐欺師』が2019年日本、東京で上演が決定されました。
[ビジュアル解禁]
— ミュージカル『ペテン師と詐欺師』公式アカウント (@petenshi2019) 2019年3月23日
この度、南仏・リビエラを舞台に、
標的となる裕福な女性(#宮澤エマ、#保坂知寿、#大和田美帆)と警察署長(#岸祐二)の間で二人の詐欺師(#山田孝之、#石丸幹二)が火花を散らすメインビジュアルが完成しました pic.twitter.com/F5sntoMlM3
あらすじ
若くケチなアメリカ人詐欺師、フレディ・ベンソン(山田孝之)がやってきたのは、世界中の大金持ちが訪れる高級リゾート地・南仏リヴィエラ。既にそこでは凄腕の詐欺師ローレンス・ジェイムソン(石丸幹二)が、相棒の警察長アンドレ(岸祐二)と共に、大金持ちの未亡人ミュリエル(保坂知寿)をはじめとする富豪の女性たちをダンディな魅力で騙し、荒稼ぎしていた。ふとしたことからローレンスの正体を知ったフレディは、そのオ能にほれ込み、強引に弟子入りを志願する。
2人は協力し合い、石油王の娘ジョリーン(大和田美帆)を騙すことに成功するが、詐欺師同士、縄張りをめぐって次第に敵対。見るからに育ちの良いアメリカ人旅行者のクリスティーン(宮澤エマ)を狙い、彼女から先に5万ドルを巻き上げたほうが勝ちという勝負を行うことに。
才気あふれる若手詐欺師と優雅なベテラン詐欺師との、騙し騙される勝負の結末は―!?
公式サイトより引用
ざっくり説明すると、スタイルの全く違う2人の詐欺師が騙し騙され火花を散らすセンスあふれるセクシーなドタバタコメディ。肩肘張らずに楽しめる作品です。
2つの見どころをチェック
今回上演される『ペテン師と詐欺師』で筆者が注目しているポイントは2つ。
ポイント
①石丸・山田の異色のコンビ
②福田雄一監督作品
①異色のコンビ
主演は山田孝之さんと石丸幹二さん。
様々な映画やドラマに出演し映像系作品を代表する山田孝之さんと、舞台の世界の第一線で30年近くにわたり活躍し続けるミュージカル界を代表する俳優・石丸幹二さんのタッグで迎えるダブル主演ミュージカル。
山田孝之さんは日本で知らない人探す方が難しいくらいの、いまや超一流俳優。ウォーターボーイズに出演していた頃が懐かしい。
仏、甘酸っぱいです。ヨシヒコより。 pic.twitter.com/QcQmnQkWSP
— 勇者ヨシヒコ (@TX_YOSHIHIKO) 2017年3月18日
テレビドラマ「勇者ヨシヒコ」このドラマきっかけで女性だけでなく男性ファンも多くなった印象です。
今日の綺麗な夕陽を
— 山田孝之 (@yamadatakayuki_) 2014年10月14日
お休みなさい
アーイ pic.twitter.com/2xVjHPcsdL
山田さんの公式Twitterで見つけた唯一まともなツイート。
一方、石丸幹二さんはミュージカル界の超一流俳優。ここ最近は「半澤直樹」や「ルーズヴェルトゲーム」などゴールデンタイムのドラマにも出演。ミュージカル界のプリンス改め、もはや仏です。
来年9月、ミュージカル「ペテン師と詐欺師」で、29年ぶりに舞台デビューの劇場・新橋演舞場に舞い戻ります。福田雄一さんと山田孝之さんの強力タッグに加えて頂くことに。久しぶりのコメディー。石丸マネ
— 石丸幹二 (@team_kanji) 2018年8月28日
毎週放送されている「題名のない音楽会」で見たことあるよ!という人も多いはず。
#題名のない音楽会
— 石丸幹二 (@team_kanji) 2019年1月26日
映画音楽の巨匠 ジョン・ウィリアムズの音楽会
映画のあのシーンが瞼に蘇る胸が踊り、そして締め付けられる
楽器の音色をよく知って作曲されている名曲の数々。#原田慶太楼 指揮#近藤薫 ヴァイオリン#東京フィルハーモニー交響楽団#松尾由美子アナ #石丸幹二 pic.twitter.com/oryLUX8NEG
一番右が石丸幹二さん。あぁ知ってるよ世界の車窓からの人でしょ、という人。違います。あっちは石丸謙二郎。
②福田雄一監督によるミュージカル作品
『ペテン師と詐欺師』の演出は、主にテレビドラマの脚本・演出や映画監督として近年大ヒット作を連発する福田雄一さん。
まだ先ですが、是非!今年、ミュージカルはこの1本だけなので、目一杯楽しむ所存です! https://t.co/S40pPjb1gV
— 福田 雄一 (@fukuda_u1) 2019年3月23日
福田雄一監督はもともとはテレビドラマや映画、バラエティ番組の演出脚本家として活躍していましたが、最近ミュージカルの演出家としても精力的に活動されています。
『ブロードウェイと銃弾』や『サムシング・ロッテン!』『ヤングフランケンシュタイン』などなどの話題作を手掛けてきました。
特徴としては、一般的に知名度の高い俳優が主演(城田優、小栗旬、西川貴教など)であることが多く、主演以外の俳優はミュージカル界の実力派で固められています。
最近2.5次元ミュージカルが積極的に上演されたりミュージカル俳優が地上波の歌番組に出演したりと、ミュージカルに興味の無かった人も劇場に足を運ぶ機会が増えています。
福田演出作品もミュージカルファンを増やしている要素であるはずです。例えば、ミュージカル初めてだけど小栗くんが出るなら!西川さんが出るなら!って人、結構いた気がするんですよね。
また、もうひとつ特徴としてミュージカルっぽくないミュージカル作品。
セリフ部分がかなり多く、体感的には歌とセリフ5:5くらい。「なんだミュージカルって思ったよりもわかりやすくて楽しいじゃん」と思えるようなわかりやすい構成になっています。
ただ、作品によっては改変させ過ぎていることもあるので、ミュージカルらしいミュージカルが好きな人にはあまり向かないかも。
さらに付け加えると、役者によるアドリブがかなり多いです。
ある日のアドリブがその後の公演の通常演出になったり、公演を重ねて進化させていくスタイル。初日公演と千秋楽公演の2回見に行くとすると、初日公演と全然違うじゃん・・・と思うはず。
福田雄一?知らないよ。という人はぜひぜひ福田雄一さんのWikipediaを見てほしい。どれだけ売れっ子かわかるはずです。
映画・ドラマ俳優の山田孝之さん、ミュージカル俳優の石丸幹二さんの異色のコラボ、そして福田雄一さんの演出によってどんな化学反応が生まれるのか、今年超必見の作品間違いなし。
公演情報まとめ
気になるキャスト陣
●主演:山田孝之、石丸幹二
●宮澤エマ
●保坂知寿
●大和田美帆
●岸祐二 ほか
公演期間と劇場
●公演期間:2019年9月1日~9月26日
●劇場:新橋演舞場
この新橋演舞場はミュージカルだけでなく歌舞伎や漫才も上演される老舗の劇場。3階席まであり、総席数1,428席の大劇場です。
座席表はこんなかんじ。
なんと、桟敷席なるものがある!
赤枠で囲った箇所が桟敷席で、なんと履き物を脱いでゆったりと観劇することができます。
桟敷席は最も高く、お値段14,000円也。
ただ、ミュージカルを桟敷に座ってのんびりとゆったり観劇するチャンスなんてなかなか体験できないないことなので、ぜひこの桟敷席を狙うつもり。帝劇作品なんて1階席最後列でも14,000円ですからそれに比べたら安いもんかもね!
テレビでの番宣も要チェック
山田孝之さんのような一般的に知名度の高い俳優がキャスティングされる場合、出演キャストが番宣のために地上波のバラエティに出演したり、朝の情報番組で取り上げられたりと、なにかと一般メディアで宣伝される機会が格段に増えます。
出演情報などコマメにチェックすることをおすすめします。
オリジナルブロードウェイ版の音源はこちら。オシャレな楽曲たち!