ピピン

2019年6月上演ミュージカル『ピピン』のチケットがあまり売れていない件

2019年4月29日

 

 

トニー賞4冠のミュージカル『ピピン』がついに日本のキャスト陣で2019年6月上演決定!!名作ミュージカルとして世界的に有名な作品です。

2013年ブロードウェイ再演版は今回待望の日本初演です。まだ観たことのない作品ということもあり、意気揚々とチケットを確保して6月が来るのを心待ちにしています。

 

メディアでもバンバン宣伝されているしこれは完売だろうな!と思い、ふとプレイガイドを見てみました。するとまあ、めちゃくちゃチケット余ってるじゃないですか・・・

いやこれ絶対観たほうがいいって!と思うので、みどころポイントを予習してみました。

 

日本のミュージカルファン受けが良くない?

そもそも、トニー賞を受賞しているような作品なのに、なぜいまいちチケットが売れていないんだろう?言葉を選ばずに率直に書くと、パッと見の第一印象だけでは日本人ウケがあまりよくない作品なんだと思います。

 

これは完全な持論ですが、ブロードウェイ含め海外で人気のあるミュージカル作品と、日本で人気のあるミュージカル作品のラインナップにはかなりの乖離があるように見えます。

もちろんレミゼラブルやオペラ座の怪人などレジェンド級の作品は国内外関係なく人気がありますが、日本で抜群に人気のある作品の中には「海外ではそこまで・・・」というパターンが結構ありますよね。

 

例えば日本では『エリザベート』や『モーツァルト!』などに代表されるドイツ産のウィーンミュージカルの人気がかなり高く、その多くはダークで重厚な世界観が醍醐味である。

一方、トニー賞を受賞するようなブロードウェイで人気のあるミュージカルといえば『シカゴ』や『マンマ・ミーア!』など、ハッピーでオシャレな作品ラインナップ。

 

どちらかと言うとピピンは後者に当たります。そのため、日本のミュージカルファンに突き刺さる作品かと言われると、微妙なところなのかもしれません。

 

何時代のなんの話なのか

2019年日本公演ビジュアル

 

いつの時代のどこの国のお話か。これって公演のチケットを確保するかしないかを決める大きな要素だと思うんです。内容自体にはさほど興味をそそられなくとも、自分のお気に入りの時代や地域の話であれば、それだけで観たくなってしまう。

ピピンのポスターを見ると「サーカスの話?」「魔法使いの話?」と、なんとなくファンシーなイメージが付きまとう。

 

いや、古代ローマの王子の話らしい。でも中世の恰好をしている人がたくさんいるのに主人公だけなんで普通のスウェットみたいな服着てるの?それZARAで買った?タイムスリップもの?うーん、やっぱりよくわからない。

もうひとつピンとこない理由としてはメタフィクションものであるということ。あらすじ紹介の字面だけではストーリーやキャラクターの立ち位置がイマイチよくわからないんですよね。

 

メタフィクションとは?

作中に「これはフィクションである」ということを読者に意図的に伝える手法。コメディ作品でよく見かける。簡単に説明するとこういうこと。

 

『ピピン』には王子であるピピンくんの人生を色鮮やかに導き、観客に披露するリーディング・プレイヤー(leading player)なる存在がいます。日本語で言うところの狂言回し。

ただ、『ピピン』に登場するリーディング・プレイヤーがちょっとわかりづらいのは、リーディング・プレイヤーが狂言回しの立ち位置としてピピンくんの人生の選択に大きく介入するという点。

なんならピピンくんの家族を蘇らせちゃったりする。もはや魔法使いの類ですね。

 

 

色々書いてきましたが、別に批判したいわけじゃないのです。

むしろ『ピピン』について調べれば調べるほど期待値があがっているので、ここをしっかり観よう!と思うポイントを予習してみました。



『ピピン』のみどころポイント

公式サイトより引用

 

なんといってもやはり、本国ブロードウェイスタッフによって手がけられる『ピピン』の世界観を日本で観れるということ。

ブロードウェイ版の舞台セットと衣装を見てもわかるとおり、独創的で幻想的な世界観のセットが魅力的。しかも舞台セットは全てブロードウェイ版のデザインと同じで上演するんだとか。

その他にも音響デザイン・衣装・照明など、全てがブロードウェイのスタッフによって作り上げられる。

 

海外版はあんなにすごいセットだったのに日本版ショボすぎる・・・なんて心配無用!本国版を日本で楽しめる!

これ以上贅沢なことはなかなかないでしょう。

 

 

サムネイルの黒い衣装にハット姿のお姉さんがリーディングプレイヤー。2019年6月の公演では人気歌手のCrystal Kayさんがミュージカルデビューで演じます。

 

 

発表会見の歌唱ではハイクオリティなパフォーマンスを披露。やっぱり歌上手いですよね。

海外作品を日本で上演する場合は、衣装やヘアセットのデザインに若干手を加えられることが多いです。しかし、ここまでレベルの高い完コピはなかなか見たことがない。

いや、それもそのはず、この会見はブロードウェイキャストが実際に着ていた衣装をそのまま使用したとか。

 

肝心のストーリーの面白さや演出は?

こればっかりは実際に観てみないと何とも言えない。なので、初日公演を観たらすぐにレポ記事をあげるつもりです。「ホラ、やっぱりすごい作品だったよ!」と言える・・・はず・・・たぶん。

 

★追記★ 初日公演を見てきたよ

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