よもやま話

社会人が充実の観劇ライフを送るための就職先の必須条件

2019年7月8日

 

観劇ライフを送りやすい会社選びのコツ

 

就職活動をするとき、今の趣味を継続して楽しめる時間・余裕があるかという観点は非常に重要です。

スポーツ、映画、音楽、などなどの大半の趣味は国内であれば基本的にどこでもいつでもその楽しさを享受できます。しかし舞台観劇ともなるとそうは問屋が卸さない。

 

観劇趣味には場所(=劇場)と時間(=公演時間)の制約があります。

学生から社会人になった後、急激に観劇生活が不自由になった経験がある人も多いはずです。

 

社会人が場所と時間の制約のある趣味をもつことは茨の道を歩むことと同義!

「社会人になっても観劇の趣味は続けよう!」と思っている就活生も、会社選びを間違えると趣味を継続できなくなります。

 

観劇生活と社会人生活の両立ができている筆者から、ぜひ観劇趣味の就活生さんへ会社選びのコツをアドバイスさせてください。

 

こんな人向けだよ

● 少なくとも月に2,3公演は観たい
● 人気作品だけでなくマイナー作品も観たい
● 観劇は趣味というかもはや生きがい

 

こんな会社を選ぼう!死守する4か条!

①都内勤務を死守しよう

小規模~中規模の公演は必ずしも地方公演があるとは限らない

 

勤務地は何よりも大事です。

まず大前提ですが、社会人になってからも少なくとも月に様々な作品を2,3公演は観たいという人は地方の会社に就職してはいけない。絶対に都内周辺の勤務地を狙ってください。

 

遠征してでも観る!と最初は意気込んでても、役職が上がり責任範囲が増えるにつれて時間的にも体力的にも厳しくなります。それだけでなく、交通機関の遅延だとか運休だとかソワソワとしてしまうイベントが多すぎて精神衛生上かなり悪い。

 

もちろん地方にも劇場はたくさんあるので観劇自体はできますが、都内と比較してしまうと作品ラインナップも公演日数もやはり少ない現状があります。

仕事終わりに当日券でフラっと観劇、なんて都内周辺に住んでないとさすがに厳しい。

 

ゆるーーく観劇ライフを楽しむのではなく、観劇が生活において重要度が高いのであれば「なんとなくこの会社がいいかも♪」なんて理由だけで地方に勤務・または全国転勤の会社には間違っても入社しないように。

もし今地方に住んでいるのであれば、就職を機に都内周辺の会社への就職も視野に入れてみるといいかもしれません。

 

②よく行く劇場に近い勤務地を狙おう

東宝系が好きなら日比谷周辺の勤務地を狙おう

 

念願かなって、都内周辺に勤務が決定!イェイ!

だがしかし、それだけでは観劇生活は満たされません。というのも、都内の中でもどのエリアに勤務するかが重要になってきます。

 

平日の場合、社会人には平日マチネは中々厳しいので自然と平日ソワレが多くなります。会社や職種にもよりますが定時はだいたい17時~18時ごろなので、定時退社時点ではすでに開演が迫っているということです。

つまり、物理的に劇場と距離がある勤務地の場合、どれだけダッシュしても間に合わない可能性が高くなってしまいます。

 

逆に言えば劇場から近くの職場であれば、腹ごしらえをしてから向かうこともできる。とにかく時間と気持ちに余裕ができる。

やはり日比谷エリアに劇場が密集しているので、日比谷にできるだけ近いエリアに勤めることを強くオススメ。

 

でも、配属先や勤務拠点なんて自分じゃ決められないし、どーしろって言うのさ!

という場合は、例えば都内に数箇所拠点を持っている会社だとしましょう。当然、拠点ごとに仕事の毛色が異なります。

仕事の内容なんてどうでもよか!とにかく観劇ライフを優先じゃ!という人は、いっそのこと例えば最もベストな拠点の業務内容をリサーチして、そこの仕事に興味があります!と人事にアピールしてみては?もちろん仕事はしっかりやらないとダメですけど。

 

③時間休制度があるか調べよう

観劇生活の自由度を大きく変えます

 

定時だ!よし劇場までダッシュだ!

スタスタスタタタ・・・・

なんて、定時の鐘とともに徒競走を始めるのは結構キツい。そこで重要になってくるのが、時間単位有給制度がある会社かどうか、ということ。

 

時間単位有給制度とは、1時間単位で休みを取得できる制度のことです。丸一日休みを取得する「有給休暇」は学生でもなんとなく知っていますよね。

 

時間単位有給であれば、丸一日有給休暇にせずとも「定時前1時間のみ」とか「正午時の4時間のみ」みたいな感じで、時間単位でお休みを取得できます。

 

例えば、定時は17時。開演は18時。劇場までは30分かかるとしましょう。

定時になってダッシュしても劇場に着くのは17:30なので結構ギリギリですよね。そこで16時から17時まで1時間の時間単位有給を取得したとします。

 

そうすれば、16時に会社を出れるので移動を除いた90分間の余裕があります。この時間で腹ごしらえをしたり、パンフレットを読みこんだり。

他にも、11時から15時まで4時間の休みを取得して奥様と平日マチネを観劇する人とかたまにいますよ。

 

この時間単位有給が制度としてあるかないかで自由度にかなり差がでてきます。ぜひお目当ての会社はこの制度があるかサーチしてみてください。

 

 

④休みが曜日固定の会社を選ぼう

千秋楽公演を観たいなら土日休みの会社を選ぶべし

 

休日が変動制の職種や会社はできるだけ避けた方がいいです。観劇のチケットは最も早い先行だと公演日の半年以上前なんてことザラにありますからね。観劇の予定が立てられません。

休めるかどうか確定していない状態でチケットを買うのって結構ストレスになるものです。せっかく半年も前にチケットを買ったのにやっぱり仕事が入ってしまった、なんてことになると辛い。休日は固定の曜日であるにこしたことはないです。

 

以上、絶対に死守すべき4か条でした。

 

他にも事前に調べておくとよいこと!

上記の4か条は観劇生活を満喫するうえで必須とも言える内容ですが、それ以外にも事前に調べておいて損はないチェック事項をまとめておきます。

 

★有給の申請方法を知ろう!

有給の理由を求められる風潮の会社はキツい

 

社会人が取得できる有給の種類は会社によらずほぼ同じですが、取得の方法は会社によって異なるので具体的な方法を調べておいたほうがいいです。

例えば、前日に申請すればすんなりOKの会社もあれば、1週間前までには申請しなければいけない会社もあります。紙の様式で上司に提出しなければいけない会社もあれば、システム上でポチっと申請すればいいだけの会社もある。

 

法律では休暇取得の理由を説明する義務は社員にはないのですが、やはり社風として説明を求められる会社もまだ残っている現状です。

そのような社風であれば毎度毎度「いや、ちょっと観劇に・・・」なんて言いづらいかもしれません。

 

逆に、休暇取得の理由を説明する必要は一切なければ、別に誰も聞いてこない、しかも前日にシステム上で申請すればそれでOK!なんて会社もあります。この辺りの細かい社内事情は実際に働いている社員でないとわからないことなので、学生であればOB・OGに聞いておくことをオススメします。

 

★固定席orフリーアドレスを知ろう!

 

オフィスでの社員の座席は2パターンあります。ひとつは、全員座席を指定されているのが固定席。昔ながらのドラマに出てくる社内のイメージですね。

もうひとつはフリーアドレス。席が決められておらず、社員は毎日好きな席・空間に座って仕事します。まるでカフェとか本屋さんみたいなオシャレな会社あるじゃないですか。あんなイメージです。

観劇生活のためにはフリーアドレス制の会社を圧倒的にオススメします。

 

朝10時のチケット販売であったりと、何かと決められた時刻にPCと格闘をすることがありますよね。

そんなときに固定席だと上司や周りの目が気になって、チケット販売のページなんて開いていると「アイツ、仕事してないんじゃないか?」なんて思われちゃう気がする。

 

一方、フリーアドレスなら好きな席で仕事ができます。今日10時に発売開始されるチケットがどうしても欲しい!!なんてときは10分だけコッソリとすみっこのほうに座ってPCと格闘できます。

 

チェックポイントまとめ

ここまで書いた就職先のチェックポイントをまとめると、

4つの必須条件

①都内勤務を死守
②よく行く劇場に近い勤務地を狙う
③時間休制度がある
④休みが固定曜日である

※有給の申請方法が手軽だと良し
※フリーアドレス制だとなお良し

 

繰り返しになりますが、この必須条件は「ひと月に色んな公演を少なくとも2,3回は観たい」という人向けです。全国公演のある有名作品だけでもたまに観れればいいや、という人はこの条件を満たしていなくても十分観劇生活を楽しむことができます。

 

社会人にこそ趣味の継続は必要

社会人になると、学生のころ抱いていた観劇への距離感や意義が大きく変わってきます。仕事との兼ね合いで絶対に見たい公演に泣く泣く行けなくなることだってあるし。

仕事に忙殺されるようになると不思議なことに趣味に時間を割く気力が驚くほどなくなります。チケットをとったり、劇場に足を運ぶことすら億劫になってしまう。

 

でも社会人にとって趣味って本当に重要なものです!

学生の頃とは違って、毎日何時間もやりたくもないつまらない仕事をやらなきゃいけない。癒しや刺激がないと、とてもじゃないけどやってられない。extraordinaryな仕事なんてほとんどできない!どんどん社会人の闇が広がる。

 

そんな時に、観劇のように心を強く動かされる趣味を持っていることって、社会人としてものすごく強い。とにかく強い。だからこそ、場所だとか時間だとか、くだらない制約で観劇趣味が潰れてしまうなんて本当にもったいない!!

ぜひ、楽しい観劇社会人生活を送ってください!

 

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