エリザベート 歴史

驚異のウエスト50cm!エリザベートの異常な美への執念とコルセットの歴史

2019年7月6日

 

 

身長172cm、ウエスト50cm、体重50kg

まるで2次元キャラクターのような体型ですが、皇后エリザベートの数値です。

1日のうち3回体重を計り、50kgを超えると絶食していた彼女。

顔立ちの美しささることながら、特に注目すべきはそのウエスト。

ミュージカル『エリザベート』の中でも彼女の美に対する執念は様々なシーンで描かれています。

実際のエリザベートの異常ともいえる美への努力を知っていれば、ミュージカルをもっと楽しめるかも?

 



 

なんといっても驚異の50cmウエスト

エリザベートがこだわっていた身体のパーツは顔と髪だけではありません。

当然、ボディを磨くことにも余念がなかったご様子。

その中でも特にウエストには相当のこだわりがあったようです。

 

25歳のエリザベート

 

細すぎる!!!

グラビアアイドルの佐野ひなこさんのウエストが51cmということで一時期話題になってましたよね。

テレビで実際に検証されていましたが、たしかに50cmほどでした。ちょっと心配になるくらい細いです。

99%のグラドルはウエスト詐称しているのでプロフィール上は50cm台のグラドルが多いですが、実際50cm台、ましてや50cm前半なんて引くくらい細いです。

しかも、エリザベートはコルセットでぎゅうぎゅうにしていたので、コルセットを付けた状態だとおそらく40cm台のはず。

 

ほっそりボディ

 

こちらは絵画ですが、細すぎるウエストがしっかりと描かれています。

エリザベートは美容のために毎日卵3個とオレンジ2つしか食べなかったと言われていますが、無理して節制していたわけじゃなくて単純に消化器官に異常をきたしていたんじゃ・・・

しかし、一方でお菓子は大好きだったようです。

毎日アイスクリームやら何なら食べていたとか。別腹というやつなんでしょうか。

甘いもん食べときゃなんとかなるッ!糖分=幸せ!という発想だったんでしょうか。

こういうどこか抜けてるというか、ツッコミどころ満載なところもエリザベートの魅力のひとつなのだと思います。なんかOLみたいなところちょいちょいある。

 

晩年まで維持されたスタイル

度を越した美容を何十年間も続けたせいか、晩年のエリザベートはシミとシワだらけになってしまったんだとか。

そのせいか、カメラを向けられると扇で顔を隠すようになってしまいます。

 

趣味の乗馬を楽しむエリザベート

 

そんなに気にしなくても十分綺麗なのに。うぅ、可哀想。

でもスタイルは健在ですよね。この写真だけみると20代にしか見えません。

扇で顔を隠してしまうので、晩年のエリザベートの写真はほとんど残っていません。

生前最後の写真は悲しいかな隠し撮りでした。

 

左がエリザベート

 

でも、ふいに撮られた隠し撮りでこれって相当美しいと思います。

現代は加工アプリで修正して当たり前の時代になってますから、何の修正もない自分の写真は見たくないって人も増えてきたんじゃないでしょうか。

無加工どころか、ふいに隠し撮りなんてされたらもはや気絶もの。

 



 

実はコンプレックスまみれだった

顔もスタイルも美しい彼女ですが、実際はコンプレックスまみれだったんだとか。

中でも、歯・手足の太さ・面長・なで肩をいつも気にしていたそうです。

うーん、手足の太さ?全然太くないけどね・・・

姑のゾフィーに歯が黄色いと指摘されて以来、常に口元を扇で隠し、写真を撮られるときは必ず口元をキュっと結んでいます。

「歯が黄ばんでるわ」と指摘されるシーンはミュージカルでも描かれてますね。

このシーンまでの彼女は比較的口を大きく開けて笑ったり歯をニカっと出すことが多いのですが、このシーン以降はほとんど歯を出さなくなります。

(もちろん歌唱中は別だけど)

 

一方、マリー・アントワネットも容姿に対するコンプレックスが強かったと言われています。

長い顎、鷲鼻、大きな額がとくにコンプレックスだったそうな。

そんな彼女は生涯数多くの肖像画を画家たちに描かせていますが、その中でもアントワネットお抱えの専任女流画家のヴィジェ=ルブランが有名です。

 

ヴィジェ=ルブランの自画像

 

アントワネットが彼女を気に入った理由は単純に絵のセンスだけではなく、アントワネットのコンプレクッス部位をうまーいこと隠しつつも、本来の彼女に似た肖像画を描けたためだと言われています。

つまり、修正しすぎないさじ加減が上手かったわけですね。

アントワネットの一番有名であろう肖像画もルブランが描いています。

 

マリー・アントワネット

 

ルブランが描く女性は目がキラキラしていて、優しげて、柔らかくて、なんというか少女漫画チックで素敵なんですよね。

 

貴婦人のステージ、失神ソファ

当時、当然脂肪吸引なんてものはないですから、ウエストを細くする手段といえばコルセット

もちろん、エリザベートも常に身に着けていました。

コルセット自体はなんと紀元前1600年ほど前から存在していたと言われています。

そして、18世紀の貴族社会の女性たちに爆発的に流行りました。

きっつきつにウエストを締め上げていたせいか、呼吸が常に浅くなり、些細なことで気絶するようになってしまう貴婦人がたいへん多かったんだとか。

そのため、失神した貴婦人を寝かせるための失神ソファなるものまでありました。

 

こんなやつ

 

あぁ!ミュージカルでよく見るやつや!と思う人も多いはず。

片方が枕のようになっていて、もう片方はドレスを広げても邪魔にならないようなつくり。

か弱いこと=魅力的とされていた当時の貴族社会では、わざと失神したふりをしてこのソファに寝っころがってか弱いアピールする貴婦人も多かったとかなんとか。

 

フラッ・・・

 

お目当ての男性の前で「あぁ・・・(フラァ)」と倒れて、その男性にソファまで運んでもらい、介抱してもらう。しめしめウシシ。

なんて策士。

しかしエリザベートはコルセットでぎゅうぎゅうしめた状態で1日何時間も猛スピードでウォーキングしてたくらいなので、やっぱりそんじょそこらの一般貴婦人とはレベルが違うわけですね。

まあエリザベートは別に男性に好かれるためではなく自分のために美を磨いていたんだと思います。

そういうところも現代の女性から支持される理由のひとつなのでしょうかね。

 



 

退屈さは美容への起爆剤?

アントワネットも宮廷での窮屈で退屈な生活から現実逃避するかのごとく、ファッションや美に目覚めました。

エリザベートも皇后としての仕事をほっぽりだして美を磨く毎日。

2人に共通することは生来の自由人であったこと。

奔放な人間が檻に閉じ込められてしまうと、楽しみといえば美容くらいしかなかったんでしょうかね。

エリザベートは皇后になったことを後悔していたでしょうが、皇后ほどの身分でもなければ自分専用の機械体操ルームをつくったり美容飲料をつくらせる専用の職人を雇ったりできなかったはず。

皇后になったから美容に目覚めたのか、もともとそのような素質のある人だったのかはわかりません。

ミュージカルでも描かれていますが、美貌が彼女の最大の武器になります。

美に関して生涯にわたって大量の費用を投資できたことは彼女にとって皇后になった唯一かつ最大のメリットだったのかもしれません。

 

 

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