フランケンシュタイン

『フランケンシュタイン』2020年公演キャストの魅力を徹底解剖│チケット・劇場情報も

2019年8月9日

 

2020年1月より東京公演が始まるミュージカル『フランケンシュタイン』

プリンシパルキャストを徹底解説、いや徹底解剖していきます。チケットや劇場情報もあるよ。

 

 

 

ミュージカル『フランケンシュタイン』とは?

フランケンといえば頭にネジの刺さった・・・え?違うの?

 

有名な小説「フランケンシュタイン」を原作とし、ミュージカルとして大胆にアレンジされた本作。

韓国で制作・初演され、その独特かつ容赦のない世界観と美しくも鋭い旋律の珠玉の楽曲たちが大きなセンセーショナルを巻き起こしました。

プリンシパルキャスト全員が作中で一人二役を演じるというトリックが宣伝文句でしたが、正直そんなトリッキーな要素はどうでもいい。

むしろ、考察が考察を呼ぶ深いストーリー性と観る度に新たな発見のある人間関係が魅力の作品。

日本では2017年に初演され、この尖りすぎた作品性に「もう見なくていい」と頭が痛くなった観客もいれば「結局15回観に行きました」という観客、いや中毒患者を多数生み出した作品。

「衝撃作」なんて言葉では表現しきれないほどの作品なのです。

 

<Creative Team>

音楽:イ・ソンジュン
脚本 / 歌詞:ワン・ヨンボム
潤色/演出:板垣恭一
訳詞:森雪之丞
音楽監督:島 健
振付:黒田育世
美術:乘峯雅寛
照明:高見和義
音響:佐藤日出夫
衣裳:十川ヒロコ
ヘアメイク:宮内宏明
擬闘:渥美 博
ステージング:当銀大輔
歌唱指導:福井小百合
指揮:八木淳太
オーケストラ・コーディネイト:東宝ミュージック
舞台監督:廣田進 / 松井啓悟
演出助手:長町多寿子
プロデューサー:篠﨑勇己/ 住田絵里紗

 

<CAST>

■プリンシパル

ビクター・フランケンシュタイン/ジャック:
中川晃教 柿澤勇人 ※Wキャスト
アンリ・デュプレ/怪物:
加藤和樹 小西遼生 ※Wキャスト

ジュリア/カトリーヌ:音月 桂
ルンゲ/イゴール:鈴木壮麻
ステファン/フェルナンド:相島一之
エレン/エヴァ:露崎春女

■アンサンブル

朝隈濯朗 新井俊一
岩橋 大  宇部洋之
後藤晋彦 白石拓也
当銀大輔 丸山泰右
安福 毅 江見ひかる
門田奈菜 木村晶子
栗山絵美 水野貴以
宮田佳奈 望月ちほ
山田裕美子 吉井乃歌

 

 

2020年1月には再演が予定されています。

再演に向けて、キャストと役どころをチェック!

 



 

ビクター・フランケンシュタイン/ジャック(Wキャスト)

中川晃教

主な出演作品

『モーツァルト!』ヴォルフガング役   ★
『ジャージー・ボーイズ』フランキー役 ★
『Beautiful』バリー・マン役

★:主演作品

 

中川晃教さんといえば、なんといっても持ち前の化け物級の歌唱力が何よりの特徴でしょう。

ミュージカル界で最も歌が上手い人は誰?と聞くと、中川さんの名前を挙げる人も多いと思います。

全国コンサートもかなり精力的に毎年開催しているので、生粋のミュージカル俳優というよりも歌手としての一面もあります。

そもそも、デビュー自体はシンガーソングライターでしたからね。昔、ダウンタウンが司会の歌番組「Hey!Hey!Hey!」にも出たことあるんですよ。

 

ミュージカル初舞台は2002年の『モーツァルト!』でいきなりの主演。しかも音楽の天才ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト役。

初舞台、初芝居にも関わらず賞を総なめ。ミュージカル界を揺るがす異例の新人だったんですよ。

 

中川さんって、まろやかでゆったりした曲調の楽曲を披露することが多いんです。とくにテレビで披露する曲なんかは。

でも彼の歌唱の上手さが際立つのって、尖りまくった前衛的な楽曲だと思うんですよ。だからテレビだけでしか彼の歌唱を聴いたことがない人は、もしかしたら

 

まあ確かに上手いけどそこまで突出してる・・?

 

と感じるかもしれない。もったいない!!

 

でも大丈夫。『フランケンシュタイン』の楽曲は歌うま化け物である中川さんの本領発揮をこれでもかというほど堪能できます。

劇場全体が「なんなんだこの人!?!?」ってなるあの感じですよ。アレ。もはや中川晃教ショータイムである。

それくらい、歌が上手い人です。そして『フランケンシュタイン』以上に中川さんの歌唱にゴクリと生唾を飲み込む作品ないと思いますよ。

 

『フランケンシュタイン』での活躍

今作では主役ビクター・フランケンシュタインを演じる一人です。もう一人のダブルキャストは後述する柿澤勇人さん。

”フランケンシュタイン”と聞くとどうしても頭にネジが刺さったモンスターをイメージしてしまいますが、本当はあのモンスターを造った博士の名前なんです。

 

天才科学者ビクター・フランケンシュタインさん。モーツァルトと同じく天才役です。

中川晃教さん以上に”天才役”が似合う役者いないと思いません?

とくに1幕後半で歌う「偉大なる生命想像の歴史が始める」という楽曲。もうホント、ものすごいですよ。この曲、たぶんミュージカルソングの中でもトップレベルに難しい楽曲です。

2017年公演でも歌唱後に拍手が鳴りやまない回ばかりでした。

『フランケンシュタイン』を楽しむなら、ぜひぜひぜひ中川さんの「偉大なる生命想像の歴史が始まる」を聴いてください。絶対です。

 

そして、『フランケンシュタイン』の面白いところは前半ビクターを演じた役者が後半は全く違う人物であるジャックというキャラクターで登場する一人二役であるところ。

この役は、舞台上に滞在している時間はあまり長くはないです。しかし、ビクター・フランケンシュタイン役を演じているときの歌唱とは全く違う、お気楽でジャジーなセリフや歌唱を楽しめるので一石二鳥。

 

ビクター・フランケンシュタイン/ジャック (Wキャスト)

柿澤勇人

 

主な出演作品

『スリル・ミー』 "彼"役
『デスノート The Musical』 夜神月役 ★
『紳士のための愛と殺人の手引き』モンティ役

★:主演作品

 

柿澤さんといえば暑苦しすぎる舞台への愛(もちろん褒めてます!)

ミュージカル界で活躍する役者たちは男性も女性も、芸能界での最初の本業はミュージカルではなかったものの、出演をきっかけに人気が出て、うまいこと食いぶちになったので、ミュージカルで頑張っている役者がそりゃもうホントに多いです。

ようは、生粋のミュージカル畑出身の役者ではなく、元アイドル・元声優・元モデルみたいな役者が主演を張ることが多いということです。

 

しかし柿澤さんは違うんだな。

中学生のときの芸術鑑賞で観た劇団四季の『ライオンキング』が人生の転機となり、役者を目指すようになったそうです。

そして実際に劇団四季に入団し、『ライオンキング』の主演シンバ役を射止めます。

柿澤さんみたいに「ミュージカルに出たくてミュージカル役者を目指して実際になった人」って最近少なくなってきてるんですよ・・・

いや、もちろん数はいるんだろうけど、主演を張るのはどうしても世間的に知名度のあるタレントが選ばれちゃうんですよね。

だから柿澤さんのような、芝居や歌に本気の本気で真剣に向き合っている役者はとにかく筆者は大好きなんです。

 

そんな背景もあってか、柿澤さんの魅力は芝居や歌唱はもちろんですが、1公演1公演にかける情熱だと思うんです。

今日千秋楽だっけ?と勘違いするほど毎回熱量がハンパないんですよ。本人も、釣られた観客も、汗よ涙がとにかく大量。

『フランケンシュタイン』はミュージカル作品の中でもかなりのエネルギーを使う舞台です。まさに柿澤さんにもってこいの作品。

 

また、今作では天才科学者の役どころではありますが、柿澤さんはどこにでもいる普通の青年を魅力的に演じることができる役者さんだと思っています。

ミュージカルってどうしても特殊な立ち位置の人物が目立ちがち。黄泉の帝王だの、天才〇〇だの、怪人だの。

そのせいか普通の人間を演じるのって結構難しいものだと思うんですよ。ミュージカル特有の大げさな動作とか口調が通用しないですから。

でも柿澤さんはちょっとした眉毛や目線の動かし方とか、ほんの些細な動作で普通っぽさを演出するのがめーーーちゃ上手い。たぶん、ドラマにもたくさん出演していることも要因ですかね。

『フランケンシュタイン』で演じる天才科学者ビクターは普通の青年とは言えないですが、ぜひ他の作品の柿澤さんもみてほしい。

 

『フランケンシュタイン』での活躍

今作では前述した中川晃教さんとダブルキャストです。

この作品には様々なテーマがあります。その1つは、ついに一線を越えてしまった人間のエゴと欲望。柿澤さんはこのテーマに最高にマッチしてる。

柿澤さんの演じるビクターってとにかく人間味があるんですよね。だから柿澤さんが出る回は人間の醜さとか欲望といったドロドロしたものが、これでもか~~~ッ!ってくらい溢れ出してる。

中川さんのビクターの回はまさに”ミュージカル”って感じします。でも柿澤さんのビクターの回は人間の業が渦巻く愛憎劇って感じなんですよね。

ただでさえドロドロした作品ですが、より強いドロドロと胸を刺されるような痛みを体感したい方はぜひ柿澤さんの回をオススメします。

 

アンリ・デュプレ/怪物(Wキャスト)

加藤和樹

主な出演作品

『レディ・べス』ロビン・ブレイク役
『タイタニック』アンドリュース役 ★
『1789 -バスティーユの恋人たち-』ロナン役 ★

★:主演作品

 

加藤和樹さんといえば、歌よし・芝居よし・顔(とくに)よし

とにかくバランスのいい役者さんだと思います。

 

歌や芝居がミュージカル界の中でもダントツで上手いというわけでもないんだけど、どの作品にも自然と馴染んで存在感を発揮する不思議な役者さんですよね。

あんなにデカくて濃い男前なのに、吟遊詩人にもなれるし真面目な設計士にもなれるし。

『1789 -バスティーユの恋人たち-』では農民の役だったんですが、あるシーンで兵士の格好に変装するんですよ。普段の加藤さんが着たら絶対にカッコよくなる衣装なのに、アラビックリまあなんて似合わないこと。

背格好も歩き方も完全に田舎もんの農民のまま。さすが役者と思いました。

 

おそらくご本人がとにかく謙虚で、まず周囲に合わせること、周りが自分に合わせてもらうのではなく自分から場に馴染んでいくことを常に考えて立ち回っている方だからだと思います。だからどんな作品や役でも似合うんですよね、きっと。

パット見、ちょっとオラオラ系じゃないですか。黒いしムキムキだし。でも中身はご本人が飼ってるペットでもあるモモンガみたいな人ですよね。愛らしい。

 

『フランケンシュタイン』での活躍

今作では後述する小西遼生さんとダブルキャストです。

演じる役は天才科学者ビクター・フランケンシュタインの共同研究者となるアンリ・デュプレと、怪物の2役。

他のプリンシパルキャストの一人二役は全く関連のない別人を演じ分けるのですが、このアンリと怪物だけは全く別人とも言えないのが面白いところ。

 

ビクターが、とある事件をきっかけに処刑されたアンリの首を使って、違う人物の肉体と接合した結果生まれ落ちたものが怪物。もはやアンリとはいえない動物のような異形の存在になってしまいます。

もちろん首から上はアンリなので、果てして怪物にはアンリの頃の記憶はあるのか、ないのか・・?というところが肝ですね。

 

加藤さん演じるアンリはとにかく暖かくて懐の広いアンリなんですよ。

怪物は自分をこの世に産み落としたビクターに復讐するのですが、加藤さんの演じるアンリが聖人だからこそ余計辛い。

この作品のキャッチコピーである「美しき友情は やがて哀しき復讐へと変わる」がとにかく似合うアンリ。

 

でも加藤さんの怪物はなんだかちょっとカッコいいです。ダークヒーローっぽい見た目でもあるんですよね。おそらく2020年公演は、いい意味でカッコよさが削ぎ落とされたおぞましい怪物としてパワーアップしてるはずです。

 

 

アンリ・デュプレ/怪物(Wキャスト)

小西遼生

主な出演作品

『レ・ミゼラブル』 マリウス役
『スリル・ミー』 "彼"役
『生きる』 小説家役

 

小西遼生さんも加藤さんと同じく、ミュージカル以外にもドラマや映画など幅広く活動しています。特撮俳優というイメージが強いですが、ここ数年はミュージカルに出ずっぱり。

長身に超小顔・端正すぎるお顔立ちなので、舞台上に現れると「おっ」と劇場の空気が変わるのを感じます。舞台映え100点の容姿ですよね・・・

歌唱は声質がハスキーなこともあってか、バーーーン!とハイトーンで歌い上げるというよりは、しっとり感情を込めてセリフのように歌う感じかなぁ。

 

特撮の『牙狼-GARO-』シリーズに主人公として出演していましたが、このGAROシリーズってパチンコ台になっていて長年人気なのです。

台の演出に小西さんの映像が映るので、小西さんの顔って意外と男性の知名度高いんですよ笑

 

ちなみに過去のインタビューで「自分にとっての舞台とは?」という質問に対して「観客が楽しむ場所」と答えています。

多くの役者は「自分が成長できる場所」「生きることそのもの」「自己表現できる空間」など、自分目線で舞台というものを捉えていますよね。

観客目線での回答をした役者は筆者が知る限りでは小西さんしかいないです。このインタビューは、なんだかとても印象に残っています。

 

『フランケンシュタイン』での活躍

今作では加藤和樹さんとダブルキャストで、アンリ・デュプレ/怪物の一人二役。

小西さんの本領発揮は怪物になった直後から!小西さんの怪物は思わず目をそらしたくなるほど気味悪いです。

先日の『フランケンシュタイン』ファン感謝祭で「この作品をただの男の友情物語で終わらせたくない。人間のエゴによって生まれてしまった怪物のおぞましさをしっかり伝えたい」と仰っていました。

まさにこの言葉を体現するかのような迫真の芝居に圧倒されます。

常に引き攣った口元とせわしなくギョロギョロ蠢く目玉。イケメン俳優の部類なのにそんな芝居して大丈夫なのですか・・・?と外野の自分が心配するレベルでした。

 

前半の小西さん演じるアンリが冷静で理知的だかららこそ、このギャップに観客は息を飲みます。

「あぁ、やっちゃいけないヤバい実験でヤバいの生まれちゃったよ・・・」と、ビクターのエゴによる研究がいかに禁忌を犯すものであったかが身に染みるんですよね・・・

ビクターや人間の業に対する天罰そのものを具現化したみたいな、そんな怪物を演じられています。

 

 

さて、ここまでメインとなるビクター・フランケンシュタイン/ジャック、アンリ・デュプレ/怪物の4名を解剖してきました。

ここからは残りの4名です。

 

 

エレン/エヴァ

露崎春女

露崎さんはこれまでシンガーとして長年活動されており、ミュージカルへの出演は今回初となります。

おそらく、お芝居自体もお初のはず・・・

 

『フランケンシュタイン』2017年公演から唯一変更のあったプリンシパルで、2017年公演は濱田めぐみさんが担当していました。濱田さんのエレンは日本版『フランケンシュタイン』の世界観の支柱とも言える存在感でした。

再演にあたってキャスト変更されたことだけでなく、ミュージカル初出演のシンガーが担当すると発表されたときはかなり驚きました。

先日のファン感謝祭での歌唱披露を見て正直不安しかないですが、これからお稽古も始まるので本番を静かに待ちたいと思います。

 

ちなみに露崎春女というお名前は本名だそうです。100%芸名だと思ってました。

エレンの曲中の「長い冬が過ぎれば 光そよぐ春が来る」という歌詞にぴったりの、しっとりとした風流なお名前ですよね。

 

ジュリア/カトリーヌ

音月桂

主な出演作品

『ブラックメリーポピンズ』 アンナ役
『ナイツ・テイル』 エミーリア役

※宝塚卒業後の作品のみ

 

音月桂さんは宝塚歌劇団で男役雪組トップスターとして活躍されていました。

雪組男役の5人で結成されたAQUA5というグループで「うたばん」をはじめとする有名音楽番組に出演していました。

宝塚退団後は舞台作品には年に1回ほどの出演で、テレビドラマや映画への出演が中心になってきています。歌やダンスではなく芝居が活動の中心ですね。

 

 

現在は元男役とは思えない程フェミニンでオシャレな雰囲気。勝手な偏見ですが、元男役さんって龍真咲さんのように超ガーリーになるか、もしくは中性的な存在で居続けるか、結構ガッツリ別れる気がします。

 

『フランケンシュタイン』での活躍

ジュリアはTHE・女の子って雰囲気の人物かつ、今作においては正直そこまで重要人物ではないです。

ビクターの婚約者なので一応ヒロインの立ち位置ではあるんですが、韓国版『フランケンシュタイン』の再演においてはジュリアが歌うナンバーは2曲ともガッツリとカットされていました。

2017年日本初演版は「音月桂 出演!」と大々的に宣伝されていたのでカットされていませんでしたが、この作品においてビクターとジュリアの恋愛要素は正直なところ違和感バリバリです。

 

一人二役のもう一役であるカトリーヌが音月さんの本領発揮でしょう!!

ジュリアはお嬢様ですが、カトリーヌは生まれも育ちも底辺の荒みきった女性の役。地を這うような低く迫力のある歌唱はさすが元男役といったところでしょうか。

 

可愛い女の子、どころか人間として扱われていない過酷な人生を強いられているカトリーヌは動きも表情もどこか動物じみています。

宝塚の男役はもちろん優雅な身のこなしではありますが、女性として生きてきた人間の動作をいかに封じるかが重要になってくるという意味では、男役であった経歴はカトリーヌへの役作りに大きく影響しているのだと思います。

 

ぜひ、2幕で登場する音月カトリーヌに注目してほしいです!

 

ルンゲ/イゴール

鈴木壮麻

主な出演作品

『エリザベート』 フランツ役
『ブロードウェイと銃弾』ワーナー役
『サンセット大通り』 マックス役

 

もともと劇団四季で活躍されていましたが、退団後は主に東宝ミュージカルに長年出演されています。

もはや日本のミュージカル界を支えていると言っても過言ではない存在ですよねぇ。クールな役から3枚目キャラまでとにかく幅広く演じられています。どんな人物でも演じ切るのに決して器用貧乏ではないところが壮馬さんの凄いところですよね。

観る前に「これ面白いのかな?」と思う作品でも、キャスト一覧に壮馬さんがいると安心感が一段とあがります。作品をグっと引き締める役者さん。

 

『フランケンシュタイン』での活躍

今作ではビクターの執事のルンゲを主に演じます。2幕ではイゴールという闘技場の番人のような役になるのですが、ほとんど言葉を発しないピエロのような役。

 

ルンゲは序盤は結構笑いどころ担当でもあります。暗くて残酷な世界観の中で唯一ほっこりとできるシーンはほとんどルンゲ関係。

とはいえ、呪われたフランケンシュタイン一族とビクターのことを何よりも第一に考える執事の鏡。ビクターのことは幼少期からお世話をしているので、ご主人様とはいえ幼い頃から大切にしてきたビクターが恐ろしい実験に没頭していることに対しては複雑な気持ちがあるはず。

アンリもエレンもルンゲも、ビクターの周りにはビクターのことを大事にしている人たちがたくさんいるのに、当の本人はとんでもないことばっかりやらかす。

誰からの愛情も受けていない主人公ならあるあるですが、ビクターは実は隣人の愛情を受けまくっているわけです。それなのに一体なにやってるんだ君は・・・ということは起こりまくる。

だからこそ執事という存在を超えた愛情を持ったルンゲの言動には心を打たれます。ストレートな愛情表現や台詞はあまりないんだけど、何回も観てるとグっとくるシーンが多いんです、ルンゲは。

ぜひぜひ、壮馬さん演じるルンゲの細かな視線や表情までしっかり見てみてほしいです。

 

2幕はイゴールという闘技場の番人。出番はちょっとです。

ところで余談ですが、作中でルンゲ→イゴール→ルンゲという流れで登場するので、イゴールのメイクを落としてから再度ルンゲになるのは大変だろうなぁ・・・と初演時は毎回思っていました。

 

 

一日2公演の日はピエロのような白塗りメイクを塗ったり落としたりを繰り返すわけですよね。鼻から上は実はマスクのようなものを被っているのですが、とはいえお肌へのダメージが凄そうと無駄に心配してしまいます。

 

ステファン/フェルナンド

相島一之

主な出演作品

ドラマ『ショムニ』
『マイ・フェア・レディ』 ピッカリング
『ブラッケン・ムーア』 ジェフリー役

 

主にドラマや映画など映像系で活躍されている役者さん、よく名脇役と評されています。最近はミュージカルにもよくご出演されています。

2017年公演『フランケンシュタイン』が初グランドミュージカル参加だったとか。そのわりには初日から落ち着き払った堂々たるお芝居でした。確かに歌唱は「ん?」ということが多かったけどご愛嬌ということで。

普段、歌唱のないストレートプレイに多数出演されているからこそ、相島さんが舞台上にいるシーンは一段とリアリティが出ていました。ミュージカルらしい大げさな芝居ではないからこそ滲み出る実力。

 

『フランケンシュタイン』での活躍

 

今作ではジュリアの厳格な父で市長を務めるステファンと、2幕では闘技場の元締めのような役どころのフェルナンド。

自分の娘の婚約者であるビクターの態度に苛立ちや不満を覚えるシーンが多数あるのですが、さすがストレートプレイを長年経験されているだけあってかなりリアル。

わかりやすく怒ったりはしないんだけど「あぁ、コレはめっちゃ怒ってるよ・・・」とジワジワ伝わってくる。決して悪役ではないんだけど、”頭の固い厳格なオヤジ”を見事に演じています。

物語前半のビクターは、エレン・ルンゲ・アンリ・ジュリアといった周囲の人々に深く理解されているけれど、ステファンは唯一ビクターとは相容れない役どころ。

そのせいか、ステファンの存在があってこそ「そうだよねビクターって普通に考えたらヤバい奴だよね」と第三者の目線で冷静に見ることができるんですよね。

ステファンって役としてはそこまで重要ではないものの、ビクターの異常性を観客に伝えるという意味では超重要人物だと思います。

 

 

2幕では闘技場の元締めのような立ち位置のフェルナンドという強欲なオッサンの役。ステファンとは180度真逆の役なので相島さんが楽しんで演じられているのが伝わってきます。

『フランケンシュタイン』の中ではかなりわかりやすい悪役。

 



 

チケット情報:完売予想。早めの確保をオススメします

2017年公演時にエレン役を演じたミュージカル界の人気女優である濱田めぐみさんがキャスト変更になったとはいえ、注目度の高い作品であることには変わりありません。

実は、初演時の一般発売は初日を迎えた時点では全日程完売していなかったのですが、公演を重ねるごとにリピーターが圧倒的に増えていきチケットが売れ捌いていきました。

「なんでもっとチケット買っておかなかったんだろう・・・」と2017年公演で後悔に後悔を重ねた血に飢えた当時のリピーターが2020年公演にも参戦するわけです。一般発売直後に完売が予想されますので、早めの確保をオススメします。

 

プレイガイド

イープラス
【先着先行】2019年9月15日(日) 10:00~

チケットぴあ
【先着先行】2019年9月15日(日) 10:00~

ローソンチケット
【先着先行】2019年9月15日(日) 10:00~

 

ホリプロ

【抽選先行】
2019年8月24日(土)~9月1日 (日)

【先着先行】
2019年9月7日 (土)~9月19日(木)

★ホリプロステージはこちら

★ホリプロチケットセンター:03-3490-4949

 

東宝

【抽選先行】
2019年9月3日(火)~9月6日(金)

【先着先行】
2019年9月15日(日) 10:00~

★東宝ナビザーブはこちら

 

窓口販売

★帝国劇場窓口:9月22日(日)~
※営業時間は10:00~18:00

★日生劇場窓口:9月22日(日)~
※営業時間は10:00~18:00

 

 

劇場:日生劇場について

日生劇場は日比谷にある大劇場。ミュージカル以外の公演も頻繁に催されています。

 

アクセス:東京都千代田区有楽町1-1-1

おわりに:ぜひぜひ2回は観てほしい!

2017年公演があまりにも局所的に盛り上がりすぎていたので

「そんなにすごい作品なの?どれ、観てやるか」

と、気になっている人もかなりいるはず。

 

ダブルキャストなので、ぜひぜひぜひぜひ2回は少なくとも観て欲しい!

キャストごとに印象が異なることはミュージカルあるあるですが、『フランケンシュタイン』ほどキャストによって作品の世界観や解釈が変わる作品はないと思っています。

ちょっと興味あり、という人は1回と言わず是非2回以上をオススメしますよ!!

 

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